第1部|夜
『マブイの探し物』
大切なものは、もう目の前にある。
「マブイ」は沖縄の言葉で魂。姿の見えないおばぁが落とした日記のページを探して、音・言葉・海・森——四つの展示室を巡る。他人の思い出を拾い集めるうちに、いつのまにか沖縄の文化を学んでいる。謎を解くと目の前のイルミネーションが灯る、参加点灯型のナイトミュージアム。
- 四つの展示室
- 参加点灯型
- LINE連動
- 夜だけで完結
DMC / TOURISM × NAZOTOKI
スタンプを集める周遊から、
物語を追いかける周遊へ。
人は、行けと言われた場所には行かない。続きが気になるから、次の場所へ歩く。 ホット総研は、地域の実在の文化を「謎の仕組み」に変え、エンタメとして人を動かす周遊型コンテンツを企画・制作している。
周遊は目的
周遊は結果
文化は題材
文化は仕組み
ヒントは攻略
ヒントは学び
WHY NOT A STAMP RALLY
スタンプラリーは「行った証拠」を集める仕組みである。次の地点へ向かう理由は台紙の空欄だけで、道中に物語も驚きもない。 だから多くの参加者は近くの数か所で手を止め、周遊は起きない。 私たちは「行かせる」設計を捨て、「行きたくなる」体験を設計する。周遊は、エンタメとして成立したときにだけ、結果として生まれる。
| 観点 | スタンプラリーの周遊 | エンタメとしての周遊 |
|---|---|---|
| 動く理由 | 台紙の空欄を埋めるため | 物語の続きを知りたいから |
| 地点の意味 | 通過点。着けば終わり | そこでしか解けない謎の現場 |
| 道中 | ただの移動時間 | 手がかりを探す時間。風景が問題用紙になる |
| 詰まったとき | 離脱する | ヒント=展示記事を読み、土地に詳しくなる |
| ゴール | 景品と交換して解散 | 目の前の世界が応える瞬間(灯りが灯る) |
| 持ち帰るもの | スタンプの数 | 誰かに話したくなる文化の知識 |
HOW WE THINK
観光における学びは、教えようとした瞬間に敬遠される。私たちは順番を逆にする。謎を解く過程そのものに文化を埋め込み、 夢中で遊んだ人が、気づけばその土地の言葉・歴史・暮らしを知っている状態をつくる。その設計思想を、6つの考え方にしている。
Result, not Purpose
「次はここへ行ってください」とは言わない。物語と謎が次の場所を指し示し、気づけば約80万坪を歩いている。周遊は施策の目的にした瞬間に失われ、面白さの結果としてしか生まれない。
Culture as Mechanism
三線の楽譜「工工四」、古酒を育てる「仕次ぎ」、太陽で呼ぶ方角の言葉——沖縄の実在の文化には、そのまま謎の仕掛けになる構造が眠っている。文化を題材に使うのではなく、解き方そのものにする。だから、解けた瞬間が学びの瞬間になる。
Only Here
本物の海に浮かぶ島の方角、実物の楽器の音、路地の突き当たりの魔除け石。現実の風景が問題用紙になるから、その土地に立つ理由が生まれる。紙とスマホだけで完結する謎は作らない。
Stuck, then Aha
停滞、ひらめき、雪崩、余韻。この曲線を守る。最初の数分は手が出ないからこそ「あーー!」が生まれ、気づいた瞬間に残りが一気に解ける。数える・照合するといった作業は、ひらめきの後にしか置かない。
Hints that Teach
行き詰まったら読むのは「攻略情報」ではなく、本当の文化を紹介する展示記事。詰まった人ほど、その土地に詳しくなる。遊び終えたとき、学んだ感覚はないのに、誰かに話したくなる知識が3つ残っている。
The World Responds
答えを入力すると、目の前のイルミネーションが実際に灯る。正解の表示で終わらせず、現実の空間が反応する参加型にする。だから解けた瞬間は「正解した」ではなく「何かを起こした」記憶として残る。
PROJECT
ADVENTURE MUSEUM KANUCHA
2026.11 開幕カヌチャリゾート(名護市)約80万坪のリゾートを、まるごと「沖縄を遊べる博物館」に見立てる。夜と昼で一つの物語をつくり、 夜は沖縄の記憶を、昼はこの場所の記憶をたどる。夜だけでも完結し、両方遊ぶと意味が二重になる。
第1部|夜
大切なものは、もう目の前にある。
「マブイ」は沖縄の言葉で魂。姿の見えないおばぁが落とした日記のページを探して、音・言葉・海・森——四つの展示室を巡る。他人の思い出を拾い集めるうちに、いつのまにか沖縄の文化を学んでいる。謎を解くと目の前のイルミネーションが灯る、参加点灯型のナイトミュージアム。
第2部|昼
この場所を作った人は、何を夢見たのか。
翌朝、リゾートの隅で見つかる古い封筒。表紙だけが残り、設計図は白紙になっている。創設者たちがこの土地に込めたコンセプトを探して、朝のリゾートを巡る。謎を解くごとに花のしおりが1枚。集めたしおりが花束になったとき、この場所の「はじまり」が明かされる。